今回は『Eronoctosis: Put Yourself Together』の感想を語っていく。
この作品は2人プレイ専用のオンライン協力型ホラー。それぞれが別々のアイテムを持ち、暗闇の中を進んで行く。生き残るためには、2人のコミュニケーションや連携が重要となる。
Steamなどで無料で配信されているのでこれを見た後、やってみてほしい。
『良かったところ』『気になったところ』は客観的な評価について。
個人レビューは最後の『感想』にまとめているので最後まで見てくれると嬉しい。
あらすじ
2人用のオンラインホラー協力ゲーム。
Steam『Eronoctosis: Put Yourself Together』紹介文:訳
「この場所は何か…?あなたは誰なのか?自分は何者なのか?」
心の奥底を探検して、自分自身を元に戻す。
この狂気の空間には意味があり、私たちは脱出するために協力しなければならない。
良かった点
2つの役割、どっちを選ぶか
1人が懐中電灯を、もう1人がカメラを持ち、迷宮を探索していく。
基本的には、懐中電灯を持った人が道を照らし、カメラを持つもう1人がついていく形となる。目的は迷宮の各所に配置されている箱に入った液体を泉に戻すことである。
ただ箱を運べばいいように思えるが、迷宮には怪物が出現し、それに触れればその時点でゲームオーバーとなり最初からやり直しとなる。そこで登場するのがカメラである。光が当たっている怪物にカメラを向けると、魔法陣が描かれ始め、完成したときにシャッターを切ると倒すことができる。
カメラによる攻撃は光が当たっている怪物にしか有効ではない。懐中電灯やカメラを使っている間は動けず、光が当たっている時の怪物の反応も違っていて、逃げていくものから、そのまま近づいてくるものまで様々だ。魔法陣が完成するまでの時間もかかるので、早めに怪物に気づくために周りを気にしたり、声がけなどのコンビネーションも欠かせない。
操作は単純
WASDで移動、マウスで視点移動、右クリックでエイム、左クリックでアイテムの使用。
これだけ覚えればクリアが可能である。普段PCゲームをやっている人ならば考えることは多くない。
気になった点
日本語対応は今のところない
現在(2021/10/16)は英語のみ対応しており、日本語には対応していない。
操作法に困ることは無いと思うが、エンディングでは英語字幕のショートムービーが流れるため話が分からない人が多くなるだろう。
18歳以上推奨
怪物たちは性器をモチーフにしているらしく、また死亡時には首が飛ぶような描写があるのが18歳未満プレイ禁止の理由らしい。首の飛ぶ描写はドット絵なのでそこまで強い表現ではないと感じた。
言われなければ気づかないレベルだが、知ればまた作品の見方が変わってくるはずだ。
1人ではできない
1人モードはなく、メニュー画面から進むには一緒にやってくれる友達を見つけるしかない。PCを2台持っていればプレイ可能だが、かなりのハードモードになること間違いない。
ホームページの方でも『始め方』の一番最初の項目で[1.Grab a friend]とあるので従った方がいいだろう。
感想(ネタバレあり)
協力型ホラーというものを始めてやったわけだが、想像よりも楽しかった。これが無料なのは驚いた。
怪物は光を当てるまでは無音で近づいてくるため、突然死んだり、振り返ると相方の首が飛んでいるということもあった。数回死ぬうちに敵の場所も覚え、動きが洗練され、効率よくマップを巡れるようになるのでそこも楽しみの一つでもある。
エンディングでは大まかに言うと「暗闇に連れ去られた肉体を戻してくれてありがとう。さぁ、一緒に光の中を自由に歩こう。」と告げられてクリアとなる。完成された体はプレイヤーとほぼ容姿が同じで、分身なのか意識だけの存在なのかは分からないが、繋がりがあるのは確かだろう。
タイトルの『Eronoctosis』だが、おそらくero(愛、欲望を意味するeros)+nocto(夜、暗闇を意味するnocto)+sis(~することを意味する接尾辞)からなる造語だと思う。副題でもある『Put Yourself Together』は「自分自身をまとめる」という意味だが、ゲーム内容や最後の台詞から見るにテーマは一貫していると感じた。
製品情報
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製品 | Eronoctosis: Put Yourself Together |
開発・販売 | Dream Toaster Games |
対応機種 | PC(Steam、itch.io) |
発売日 | 2021/10/11 |
年齢制限 | 18歳以上 |
推定クリア時間 | 50分前後 |